新しい住まいで迎える日々は、期待に満ちていますよね。特に、ピカピカのフローリングは新生活の象徴ともいえるでしょう。でも、その輝きが10年後、20年後も続くのか、フロアコーティングを検討する中で不安を感じていませんか?「本当に効果は長持ちするの?」「メンテナンスはどれくらいかかるの?」といった疑問は尽きないものです。
この記事では、フロアコーティングの耐久性や、長期的な視点でのコストなど、新築住宅の価値を長期的に守るための具体的な情報をお届けします。
フロアコーティングとは?床を守る「賢い投資」

新しい住まいで迎える日々は、期待に満ちていますよね。特に、ピカピカのフローリングは新生活の象徴ともいえるでしょう。
フロアコーティングは、新築の美しいフローリングを長期にわたって保護し、住宅の資産価値を維持するための重要な「投資」です。単に床をきれいに見せるだけでなく、日々の生活で避けられない様々なダメージから床材そのものを守る役割を担っています
フロアコーティングの役割:3つの大きなメリット
フロアコーティングには、主に以下の3つの大切な役割があります。
1. すり傷や摩耗から守る「材質保護」
家具の引きずり、ペットの爪による引っかき傷など、日々の生活でフローリングは常にダメージにさらされています。コーティングは床材の表面に透明な保護膜を形成することで、これらの物理的な衝撃からフローリングそのものを守り、傷の発生を大幅に軽減します。
2. 水や汚れを弾く「防水・防汚効果」
水分や油分はフローリングにとって大敵です。飲み物をこぼしたり、キッチンで油が跳ねたりすると、すぐにシミになってしまうことがあります。フロアコーティングを施すと、表面に水や汚れが浸透するのを防ぎ、シミやカビの発生を抑制します。こぼしてしまってもサッと拭き取るだけで汚れが簡単に落ちるため、日々の掃除が格段に楽になります。特に小さなお子さまやペットがいるご家庭では、清潔な状態を保ちやすくなる大きなメリットです。
3. 新築時の美しさを保つ「美観維持」
新築時のフローリングが持つ美しい光沢や自然な質感は、時間の経過とともに失われがちです。フロアコーティングは、この新築時の美しさを長期間にわたって保つ効果があります。光沢のあるタイプは床全体を明るく見せ、マットなタイプは木の風合いを損なわずに保護します。見た目の美しさを維持することは、快適な居住空間を保つだけでなく、将来的に住宅を売却する際の資産価値を高めることにも繋がります。
この他にも「滑り止め効果」や「日焼け防止効果」など、様々な効果をもちます。
経年劣化によるコーティング層の変化
新築時のフローリングが持つ美しい光沢や自然な質感は、時間の経過とともに失われがちです。フロアコーティングは、この新築時の美しさを長期間にわたって保つ効果があります。光沢のあるタイプは床全体を明るく見せ、マットなタイプは木の風合いを損なわずに保護します。見た目の美しさを維持することは、快適な居住空間を保つだけでなく、将来的に住宅を売却する際の資産価値を高めることにも繋がります。
フロアコーティングはとても丈夫ですが、長い時間のあいだ紫外線を浴びたり、特定の薬品がかかったりすると、色が少し変わったり、ツヤが落ちたりすることがあります。場合によっては、一部が剥がれてしまうことも。特に日当たりのいい窓際や、水や油をよく使うキッチンまわりは、どうしても変化が出やすい場所です。
とはいえ、こうした変化があっても「もう効果がゼロ」というわけではありません。多くの場合、防汚効果や床を守る力はまだしっかり残っています。大切なのは、「経年劣化は自然なこと」と知っておくこと。そして、定期的なお手入れで影響をできるだけ抑えることです。
10年後、フロアコーティングをした床としていない床のちがい
フロアコーティングをした床
コーティングされた床は、表面に強固な保護膜が形成されているため、日常生活で生じる傷やへこみが圧倒的に少なくなります。特にガラスコーティングのような高硬度のコーティングは、家具の引きずりやペットの爪による傷がつきにくく、床材そのものをしっかり守ります。
しかし、どんなに硬いコーティングでも、全く無傷というわけではありません。10年も経てば、人の歩く場所や家具の跡など、表面の摩耗は避けられません。光沢は施工時よりも落ち着き、細かい擦り傷(スクラッチ)が目立ってくる部分も出てきます。
ただし、重要なのはその下にあるフローリング材の状態です。摩耗はするものの、コーティングが身代わりとなってくれたおかげで、フローリング自体は10年以上経過したとは思えないほど劣化が少なく、非常に良い状態を保っています。飲みこぼしや油汚れが染み込むこともほとんどないため、シミやカビの発生が抑制され、清潔な状態を保ちやすいのが大きな特徴です。日々の掃除も水拭きだけで簡単にきれいになるため、家事の負担が大幅に軽減されます。

↑施工から15年が経過したお住まいの様子です。長い年月を経ても美しさが保たれていることがご覧いただけます。
フロアコーティングをしていない床
一方、コーティングされていない床は、フローリング材そのものが直接ダメージを受けます。
そのため、時間の経過とともに、家具の跡、椅子のキャスターによる細かい擦り傷、物を落とした際のへこみなどが目立ち始めます。また、飲み物をこぼしたり、油がはねたりすると、フローリング材に染み込んでしまい、シミや黒ずみの原因となります。これらの傷や汚れは、一度ついてしまうと完全に取り除くことが難しく、10年後にはフローリング全体がくすんで見えたり、部分的に変色したりするケースが多く見られます。見た目の劣化だけでなく、フローリング材の寿命自体が短くなる可能性もあります。
10年後に必要なメンテナンス
新築時にフロアコーティングをしても、10年ほど経つと「そろそろメンテナンスが必要かな」というタイミングを迎えるかもしれません。そのときにおすすめなのが「再コーティング」です。
再コーティングと聞くと「ただ上から塗り重ねるだけ?」と思うかもしれませんが、実はひと手間が大切。既存のコーティング表面を軽く削る(サンディング)ことで、新しいコーティング剤がしっかり密着し、最大限の効果を発揮してくれます。この下準備を省いてしまうと、せっかく塗ったコーティングが剥がれやすくなることもあるんです。
きちんと再コーティングを行えば、ツヤを取り戻せるだけでなく、傷や汚れにも強い状態を復活させることができます。その結果、フローリングそのものの寿命を延ばし、新築時のような美しさを長くキープすることができるのです。
種類別おすすめフロアコーティング
フロアコーティングを選ぶ際は、耐久性、光沢、滑りにくさなど、何を重視するかを考えることが大切です。ここでは、主要な3つのコーティングを比較してみましょう。
種類 | 光沢 | 特徴 |
ガラスコーティング | 艶の選択可 | 傷・汚れ・熱に強い。自然な仕上がり |
シリコンコーティング | 高光沢 | 撥水性・グリップ力があり水回りにも強い |
UVコーティング | 最上級光沢 | 施工後すぐに入居可。高光沢仕上げ |
フロアコーティングの正しいお手入れ方法
基本的に、日常のお手入れは乾いたフローリングワイパーや掃除機でホコリやゴミを取り除くことだけで十分です。
水拭きをする場合は、固く絞った雑巾を使用してください。塩素系漂白剤やアルカリ性の強い洗剤、メラミンスポンジやスチームクリーナーはコーティングを傷める原因となるため、使用は控えてください。
また、フロアコーティングが施された床にワックスを塗る必要はありません。ワックスはコーティングと相性が悪く、剥がれやムラの原因になります。ツヤが気になってきたら、専門業者に再コーティングを相談しましょう。
まとめ:新築時にフロアコーティングをするメリット
新築のタイミングでフロアコーティングをするのは、たしかに初期投資ではあります。でも長い目で見ると、とても賢い選択なんです。
施工がベストな状態でできる
家具がない状態だからこそ、部屋の隅々までムラなく美しく仕上げられます。お手入れがぐっとラクに
汚れが床に染み込みにくく、サッと拭くだけでいつも清潔に。住まいの資産価値を守れる
フローリングの劣化を防ぎ、新築時の美しさを長く保てるので、大規模なリフォーム費用の抑制にもつながります。
フロアコーティングは「新築のきれい」を守るだけでなく、暮らしそのものを快適にしてくれる心強い味方です。ご自身のライフスタイルに合わせて、ぜひ検討してみてください。