フロアコーティングについて

フロアコーティングとは

主にフローリングを対象にした集成材のフロアに、高耐久性の塗装を施したもの。塗装に求められる機能として、耐摩耗性、耐熱性、耐傷性、耐水性、耐薬品性などが備わったものであること。近年では様々なフローリングが開発されていることもあり、その対象物であるフローリングに対して、塗装されたコーティング剤に高い密着性が求められています。この密着性は大変重要で、耐久性を大幅に上下させる要因とも言えます。コーティング剤がいくら優れていても、対象物であるフローリングに完全密着しなければ「剥れ」が生じます。

フロアコーティングとは

ワックスとはなにが違うのか

フロアコーティングとワックスとの違いは下記の項目に大きな差がでます。

  • 耐摩耗性
  • 耐熱性
  • 耐傷性
  • 耐水性
  • 耐薬品性

一般的にワックスは一時鎬の美装であり、フロアコーティングはフローリングを保護する為の塗装と言われてます。

フロアコーティング

塗装

  • 耐久性(一回塗れば10年以上持続)
  • 耐熱性(床暖房にも対応)
  • 耐傷性(傷がつきにくい)
  • 耐薬品性(洗剤や薬品に溶けない)

ワックス

美装

  • 塗ったときは綺麗
  • 汚れが取れない
  • 半年もすればくすむ
  • 頻繁に塗りなおさないと…

フロアコーティングによって耐久性や性能が違う

フロアコーティングに求められる耐久性でもっとも大切なのは密着性と先程ご説明しましたが、これはその対象物であるフローリングに対して各々の密着性をサンプルにてテストすることが大切です。このテストを怠ると現場にて「剥れ」を生じることになります。より多くのサンプルを取り寄せ、密着性を確認することが現場での事故を防ぎ、耐久性を継続的に保つことにつながる。施工業者の良し悪しの判断材料にもなりますので、いかにテストを繰り返すか、その業者の努力が最も重要です。

次に耐久性を判断する基準として求められるのは耐磨耗性です。いくらピカピカで肉厚感があっても、すぐに磨耗して磨り減っていくコーティング剤ではスリッパや引っかき傷によってくすみやツヤボケが生じます。最初はピカピカできれいでも2、3年後にはなんだか寂しい状態となります。耐摩耗性に優れたコーティング剤の判断基準としてJIS規格では引っかき硬度試験というものがあり、なぜか三菱鉛筆を基準として鉛筆の芯にて(B,HB、H、2H、3H…)塗膜を引っかき、その剥れ方によって硬度をはかる方法があります。要するに硬いほど磨耗がしにくいと判断され、すり減りが少ないと言うことになります。

引っかき硬度の図

コーティング剤を選ぶポイントはこの引っかき硬度試験で高い硬度を表示した物が将来的にくすみやツヤボケを減少させ、磨耗を抑える効果が高いと判断します。
耐久性を判断するポイントとして引っかき硬度(H)が基準となりますがもう一つ耐久性を高める方法があります。それは大変単純なことですがコーティング剤の「厚み」です。塗膜の肉厚があれば多少磨耗が早くても擦り減っていくまでに時間を要する為、素地のフローリングに達することはありません。ただし柔らかすぎるとワックスを塗り重ねたものと代わり映えしないため、見た目の状態としてはくすみやツヤボケが著しく早くなるだけです。要するに適度な塗膜の硬さは必要になると言うことです。

耐久性を判断するポイント

耐久年数が低下する原因はどこにあるのか

フロアコーティングの耐久年数とは経年変化による磨耗(擦り減り)により、コーティングした膜厚がゼロになる状態のこと。

  • スリッパによる磨耗が原因
  • 椅子などの移動による磨耗が原因

フロアコーティングとワックスの磨耗の比較をした場合,ワックスの数十倍の耐摩耗性があり、塗膜の擦り減りが大幅に違いますがさらに耐久性をアップさせる方法があります。

耐久性アップの方法

フロアコーティングの耐久性をアップさせるには

耐久性アップその1

スリッパの素材選びが大切!

スリッパの裏面素材はナイロン系ではなくフェルトタイプを使用する。

フェルトスリッパのおすすめ

フロアコーティング後はスリッパの素材選び

 フロアを傷つけない工夫として日常使用するスリッパの裏面に砂埃などがないようにしてあげる事。しかしながらいつも清潔にしておくのは大変なことでもあります。そこでフェルトタイプのスリッパを履くことでザラザラした感じがおさまります。フローリングやフロアコーティングにとってザラザラしたスリッパはサンドペーパーで研磨していることと同じです。磨耗を軽減させれれば耐久性もアップ。細かな傷防止にもなり、床面を美しく保つ方法です。

傷がつく

耐久性アップその2

動かす家具はフェルトキャップを!

椅子の足にはフェルトキャップを履かせる。

フロアコーティング後はフェルトを敷く

フロアコーティングを施工した後は動かす可能性のある家具や電化製品に対してフローリングと接する部分にフェルトを敷きこんだりすることで、フロアコーティングの耐久性をあげることができます。なかでも椅子の可動頻度は最も高いため、フローリングやフロアコーティングを保護するには市販のフェルトキャップを履かせることが大切です。フロアコーティングの中でガラスコーティングが最も傷がつきにくいのですが、椅子の足にかかる荷重や椅子の足裏がザラザラしている場合はフローリング自体が凹んでしまったり、フロアコーティングが磨耗する頻度が高くなります。

移動させる家具にもフェルトをつける

施工前後の流れ

無料見積もりフォームから

必要事項等の項目を埋めてメールを送ってください。

お電話から

フリーダイヤル 0120-713-059
図面があればFAXしてください。

フロアコーティングの見積書をご提示します。

メールまたは郵送にて

現場確認・商品説明

見積書の内容や商品説明、現場にて施工場所の確認をします。

商品説明や施工範囲、施工日などをチェックシートをもとに27項目を確認します。

フロアコーティング施工

施工手順の流れ

養生

玄関ポーチ、サッシ下部、和室の敷居の養生

家具がある場合

 

家具の移動

事前に家具の位置をカメラにて撮影しておきます。

家具ガラスサッシや

建具の養生

ワックス剥離

剥離剤を塗布、ブラスト後、バキュームで吸い上げます。

養生撤去

乾燥

ワックスが

かかっている場合

家具ガラスサッシや

建具の養生

ワックス剥離

剥離剤を塗布、ブラスト後、バキュームで吸い上げます。

養生撤去

乾燥

ワックスが

かかってない場合

下地処理

フローリングの汚れ具合にかかわらず、シンナーにて汚れやボンド跡を除去作業

清掃

業務用掃除機にて入念にチリやホコリを除去した後さらにコロコロにてチリやホコリを除去。

プライマー塗布

業務用掃除機にて入念にチリやホコリを除去した後さらにコロコロにてチリやホコリを除去。

各種コーティング剤の塗布

コーティング剤によって使用する道具を使い分けていますが、ほとんどのコーティング剤に刷毛とコーターを使用し、塗り上げていきます。

乾燥

冬と夏とでは大幅に乾燥時間が違います。
冬は翌朝に、夏は1、2時間で表面は硬化します。

UVコート

UVコートのみUV照射機を使って塗膜を硬化させます。

仕上り

仕上りをチェックして完了です.

アニメーションで見る施工手順

フロアコーティングの施工手順(アニメーション)