新築マンションの鍵を受け取る直前、「フローリングをどう守るか」ってすごく気になりますよね。
モデルルームではピカピカだった床も、実際の生活では水はねや椅子の引きずり、紫外線など、想像以上のダメージにさらされます。
何も対策しないと、入居からわずか1年で傷だらけになってしまう可能性もあります。
そこで検討したいのが、入居前にフロアコーティングをするかどうか。
フロアコーティングは、フローリングの表面に硬い膜を作ることで、床を長期間にわたって保護する加工技術です。
フロアコーティングをした場合、しなかった場合
フロアコーティングをするかしないかで、10年後の床の状態と費用に大きな違いが出てきます。
フロアコーティングをした場合
床の美観
年月を経ても、ツヤと木目の美しさを保ちやすくなります。

15年ほど前に、メイプル社でフロアコーティングを施工していただいた床の写真です。
コーティングはだいぶ摩耗していますが、フローリング自体は15年程度経過しているとは思えないほど劣化が少なく、とても良い状態です。
傷・汚れの強さ
スリッパの摩擦やペットの爪が床に細かな傷をつける心配が減り、見た目の美しさをキープできます。さらに、除光液やアルコールなどをこぼしても、シミや変色になりにくいので安心。もちろん水拭き掃除も可能で、毎日の清掃がラクになるだけでなく、衛生的な状態を保ちやすくなります。
コスト
フロアコーティングは決して安い買い物ではなく、数十万円の費用がかかります。
しかし、傷や汚れを防ぎ、ワックス掛けや補修の手間を減らせるため、長期的にはコーティングをしなかった場合よりもトータルコストを抑えられるケースが少なくありません。
安全性
滑りにくい床になり、子どもやペットの転倒リスクを減らすことができます。
フロアコーティングをした場合
床の美観
ワックスや日常の掃除だけでは、年月とともにツヤが失われ、木目の鮮やかさも徐々にくすんできます。特に日当たりや生活動線によっては、色あせやシミが目立つこともあります。
また、ワックス仕上げの場合は水拭きを繰り返すことでさらに被膜が劣化しやすく、滑りやすさや見た目の劣化を早める原因となります。
傷・汚れの強さ
スリッパや家具の移動、ペットの爪などによる小傷がつきやすく、アルコールや油汚れによるシミや変色も起こりやすくなります。補修やワックスがけが必要になることも少なくありません。
コスト
初期費用はかかりませんが、その分、定期的なワックスがけや補修、場合によっては張り替えなどで、長期的にはコストが積み重なりやすくなります。
安全性
フローリングは年月とともに表面のコーティングが摩耗し、滑りやすくなることがあります。特にペットや小さなお子さまがいるご家庭では、転倒リスクが高まります。
ワックスで保護した場合
初期コストを抑えるなら、ワックスで床を保護するという選択肢もあります。ホームセンターで手軽に購入でき、DIYで簡単に塗れるのが魅力です。ただし、ワックスは被膜が柔らかいため、半年〜1年ごとの塗り直しが必要になります。さらに、静電気でホコリや汚れを引き寄せやすく、時間が経つとツヤが失われ、黒ずみが目立つようになる点には注意が必要です。
↓黒ずんでしまったワックスの写真

結論どっちがいいの?
フロアコーティングをするかしないかは、ライフスタイルや価値観次第です。
フロアコーティングがおすすめな人
- 長期間にわたって床の美しさを保ちたい人。
- 日々の掃除やメンテナンスの手間を減らしたい人。
- 小さな子どもやペットがいて、床の傷や滑り止め対策を重視したい人。
- 将来的な資産価値を維持したい人。
フロアコーティングをしなくてもいい人
- とにかく初期費用を安く抑えたい人。
- 床の保護は短期間で十分と考えている人。
- DIYやメンテナンスが好きで、手間を気にしない人。
ご自身の状況や将来の計画を考えて、最適な方法を選んでくださいね。