そもそもフロアコーティングってなに?
フロアコーティングとは、床材の表面に特殊なコーティング剤を塗布して、キズ・汚れ・劣化から床を守る施工のことです。最近の住宅では、フローリングの素材が繊細なものも多く、生活しているうちに以下のようなトラブルが起こりがちです。
椅子の出し入れで細かいキズがつく
水が染みてシミになってしまう
ペットの爪で床が削れてしまう
ワックスをかけてもすぐに剥がれてしまう
こうした問題を防ぐのがフロアコーティング。特に小さなお子さんがいるご家庭やペットと暮らしている方にとっては、安全性や清掃性の向上という面でも人気が高まっています。
フロアコーティングはやり直しが難しい!だから最初が肝心
フロアコーティングの塗膜は非常に強固で、特殊な技術でしっかりと床材に密着させて施されます。そのため、一度施工したら基本的にはやり直しができません(経年劣化に伴う上塗りは可能ですが、既存のコーティングを剥がして再施工するのは現実的ではありません)。
中には30年近い耐久性を誇るコーティングもあります。
つまり、一度施工すると、それがずっと床の“顔”になるということ。
だからこそ、「まずはDIYで試してみて、うまくいったら本格的に……」という考え方はおすすめできません。最初の選択が仕上がりにも住まいの快適さにも大きく影響するのです。
DIYとプロ施工の大きな違いは?
フロアコーティングには大きく分けて「DIY(自分で施工)」と「プロに依頼する」の2つの選択肢があります。ここでは両者の違いをざっくり比較してみましょう。
項目 | DIY | プロ施工 |
---|---|---|
費用 | 約5万〜10万円程度(材料・道具代込み) | 平均30~50万円程度(70㎡の場合) |
手間・時間 | 自分で全て行う。養生・塗装・乾燥などに1日〜数日必要 | 業者が半日〜1日で仕上げる。養生・施工も全てお任せ |
仕上がりの品質 | 塗りムラやムラづきの可能性あり | 均一で美しい仕上がり。種類により高耐久 |
耐久年数 | 使用する塗料により数ヶ月〜数年 | 5〜20年程度(種類・使用頻度による) |
失敗リスク | 材料選び・施工ミスで再施工困難 | プロならではの技術と保証あり |
DIYでやるフロアコーティング|費用や仕上がりのリアル
DIYの魅力は「安さ」と「気軽さ」
DIYの最大の魅力はやはり費用の安さです。ホームセンターやネットでコーティング剤を購入し、自分で塗るだけ。
「一部分だけ試してみたい」
「休日にチャレンジしてみたい」
そんな方にはハードルの低い選択肢といえます。
ただし、DIYにはいくつか注意点もあります。
ムラが出やすい
→均一に塗るのが難しく、乾いたあとに斑点やスジが見えることも。下準備が地味に大変
→掃除・脱脂・養生など、施工前の準備を怠ると仕上がりが台無しに。耐久性が短い
→塗膜の厚みにムラができてしまうため、場所によって差が生まれてしまう。均等に施工できるのは熟練の職人の技で、簡単ではない。
「やってみたら意外と大変だった」「想像よりうまくいかなかった」という声もちらほら。床は日常的に目に入る場所だからこそ、仕上がりの差が気になるポイントです。
プロに頼むフロアコーティング|価格と安心感のバランス
プロ施工の最大の魅力は「高品質な仕上がり」
プロに依頼した場合、専用機材・高性能なコーティング剤・経験豊富な技術者によって、ムラのない美しい仕上がりが期待できます。
特に注目すべきなのは以下の点:
長期間持つ耐久性
すべりにくさや抗菌効果など、製品性能の高さ
施工後の保証やアフターサービスの充実
施工費用が高額にはなりますが、「床に投資する価値がある」と感じるユーザーも増えています。
プロに頼むときの注意点
ただし、業者選びには注意が必要です。
相場より安すぎる業者は要注意(性能・対応が雑なケースあり)
複数社で見積もりをとるのがおすすめ
施工実績や口コミ、保証内容を必ず確認
信頼できる業者に依頼すれば、仕上がりも気持ちも満足度が高いはずです。
あなたに合っているのはどっち?選び方のポイント
ここまで読んで、「結局どっちがいいの?」と思った方もいるかもしれません。以下のチェックリストで、自分に合った選び方を考えてみましょう。
DIY向きの人
範囲が限られている(たとえば一部屋だけ)
多少のムラは気にならない
とにかくコストを抑えたい
DIYでフロアコーティングをしてみたい
プロ向きの人
長持ちする施工を希望している
家全体をまとめて綺麗にしたい
小さなお子さんやペットがいる
失敗したくない、手間をかけたくない
まとめ|床のコーティング、後悔しない選択を

フロアコーティングは、床を守るだけでなく、毎日の快適さや家全体の印象にも大きく関わるポイントです。DIYにもプロ依頼にも、それぞれにメリット・デメリットがあります。大切なのは、「自分にとって何が優先なのか」を明確にして選ぶこと。
ご自身のライフスタイルや住まいに合わせて、納得のいく選択をしてくださいね。