耐久性において重要こと
フロアコーティングに求められる耐久性でもっとも大切なのは「耐摩耗性」と「コーティング剤の厚み」です。
いくらピカピカで肉厚感があっても、すぐに磨耗して磨り減っていくコーティング剤では、
スリッパや引っかき傷によってくすみやツヤボケが生じてしまいます。
耐摩耗性に優れたコーティング剤の判断基準としてJIS規格では引っかき硬度試験というものがあり、三菱鉛筆を基準として鉛筆の芯にて(B,HB、H、2H、3H…)塗膜を引っかき、その剥れ方によって硬度をはかる方法があります。要するに硬いほど磨耗がしにくいと判断され、すり減りが少ないと言うことになります。
もう一つ耐久性を高める方法として、大変単純ですがコーティング剤を厚くすることにあります。
塗膜の肉厚があれば多少磨耗が早くても擦り減っていくまでに時間を要する為、素地のフローリングに達することはありません。
耐久年数が低下する原因
フロアコーティングの耐久年数とは、経年変化による磨耗(擦り減り)によりコーティングした膜厚がゼロになる状態のことです。
主に、スリッパや椅子の移動による磨耗が原因です。
長持ちさせるために
フロアコーティングはワックスの数十倍の耐摩耗性があり、塗膜の擦り減りが大幅に違います。
その上で、さらに耐久性をアップさせる方法があります。

1.スリッパの素材選び
裏面素材はナイロン系ではなく、フェルトタイプを使用することがおすすめです。
フローリングやフロアコーティングにとって、ザラザラしたスリッパはサンドペーパーで研磨していることと同じです。
そこで、フェルトタイプのスリッパを履くことでザラザラした感じがおさまります。
また、日常的に砂埃などがつかないようにする事も重要です。
細かな傷を防ぐことが、床面を美しく保つことにつながります。

2.フェルトキャップ
フロアコーティングを施工した後は、動かす可能性のある家具や電化製品に対してフローリングと接する部分にフェルトを敷きこんだりすることで、フロアコーティングの耐久性をあげることができます
なかでも椅子の可動頻度は最も高いため、フローリングやフロアコーティングを保護するには市販のフェルトキャップを履かせることが大切です。
フロアコーティングの中でガラスコーティングが最も傷がつきにくいのですが、椅子の足にかかる荷重や椅子の足裏がザラザラしている場合はフローリング自体が凹んでしまったり、フロアコーティングが磨耗する頻度が高くなります。