フロアコーティングの種類とコーティング会社の選び方

フロアコーティングってどんな種類があるの?コーティングの業者は全国にたくさんあるけど、どこを選んだらいいかわからない、という方のためにフロアコーティングの種類とコーティング会社の選び方のポイントをまとめてみました。

◆コーティング施工のメリットと種類

フロアコーティングとは、フローリング表面にコーティングを行い、すり傷や汚れ、紫外線、水分からフローリングを守り、長期間美しさを維持することができる商品・サービスです。

種類によっては、滑りやすいフローリングに対して高いグリップ力を付加することができ、ペットやお子様・お年寄りのスリップ防止の効果を持つものあります。

フロアコーティングは大きく分けると4種類となります。

各社それぞれ商品名は違いますが、塗料の成分や性能で分けると下表のようになります。

またコーティングとは違いますが、ここにプラスして従来からのワックス塗布もフローリング保護方法として入るかと思います。

基本的にフローリングは木材でできているため、水分に弱いのですが(水拭きNGです)フロアコーティングをする事で水拭きが可能になり、油汚れ(油性マジックの落書きなど)、耐薬品性も大幅に向上します。

特に現在のマンションに広く使われているシートフローリングは、表面単板は木目の柄をプリントしたシートで、その下は木材チップを圧縮した素材が使われていることもあり、ワックスフリー、ノンワックスと謳ってはいますが、逆に水分は禁忌で、水分が染み込むと膨れやシミがすぐ発生してしまいます。(下写真:水分によるシートフローリング表面の膨れ・シミ)

インターネットで検索してみると、よく出てくるのはガラスコーティングとUVコーティングでしょうか。

この2種類を比較すると下のようになります。

【ガラスコーティング】

・耐久年数20~30年

・薄くて非常に硬い塗膜、程よい艶感からマットな質感まで調整可

・硬度8H程度

・自然乾燥(気温によって硬化まで1日~数日)

・価格は中間程度

・艶消しにすると滑り止め効果は低下する

【UVコーティング】

・耐久年数20~30年

・分厚い塗膜、超光沢で高級感のある仕上がり(一部業者で艶消し仕様あり)

・硬度5H程度

・UV照射による瞬間硬化(注:UVカット性能が優れているというわけではない)

・滑り止め効果が高い(シリコンコーティングには劣る)

・UV照射機など機材が必要で、工数も増えるため高額な傾向

フロアコーティングは種類によって性能に大きな違いがありますので、どんな目的でコーティングをしたいのかで選ぶと良いでしょう。

◆フロアコーティング業者の選び方

はじめに「フロアコーティング」と検索すると、比較サイトや各社HP、個人ブログなど非常に多くのサイトがヒットしてきて、どれを見たらいいのかよくわからないという状態になるかと思います。

なので、まずは「フロアコーティング ○○県」のようにお住まいの地域で検索してみると良いでしょう。

そこでヒットしてくるサイトとしては下の4パターンに分けることができます。

・ランキングサイト

複数のフロアコーティング業者の価格や性能、クチコミ等を比較してランキングをつけているサイト。ランキングサイトによって取り上げているコーティング業者が違い、評価の基準もあいまいなため、各サイトで順位がまったく一致しないのが特徴。順位は気にせず、こんな項目で比較すればいいんだという参考程度に利用するのが無難。

・一括見積サイト

施工場所や面積、施工時期等の情報を入力すれば複数の業者から一気に見積もりを取ることができて、単純な価格比較には便利。デメリットとしては、引っ越しや中古車査定サイトと同様、たくさんのコーティング業者からメールや電話が来るので煩わしいことも。

件数を限定して見積もり依頼できたり、見積もり依頼できる業者をこちらで選ぶことができるサイトが使いやすい。

・SNS(インスタグラム等)

実際にフロアコーティングを施工した方の仕上がりの写真や生の感想・意見を見ることができる。ユーザー同士で紹介をしてキャッシュバックを受ける制度を設けている業者もあるので利用してみると良いかも。注意点としては、紹介を獲得したいがためにメリットしか書かないユーザーの意見は参考にしないこと。インスタではすごく情報があるのにほかの媒体では全く名前を聞かない業者なども要注意。

・コーポレートサイト

いわゆるコーティング業者のホームページ。結局はこれが一番わかりやすい。

チェックしてほしいポイントがいくつかあります。

まずはどんな種類のフロアコーティングを取り扱っているのか。商品名は各社いろいろと付けているけれど、基本的にはガラス、UV、シリコン、ウレタンの4種類に分類できるはず。逆にこれ以外の自社開発塗料などと謳っていて成分について記載がないところは候補から外しましょう。

UVコーティング専門業者はガラスコーティングの悪口を書くし、ガラスコーティング専門業者はUVコーティングの悪口を書いていることが多いので、自社で取り扱っていない種類のコーティングに対する意見の記載は基本的に無視でOK。

次に価格がしっかりと明示されているか。

1畳あたり○○円、1㎡あたり○○円など、単位は各社バラバラですが、きちんと価格表があるところが安心。出張費や、現地調査費用、諸経費など余分な費用が発生するのかも要確認です。

あとは意外と見落としがちなのがHPの下のほうに目立たず記載されている会社概要です。

会社所在地をGoogleマップなんかで検索してみて、マンションのビルの一室や、ただの民家、倉庫などがヒットしてくるような会社はちょっと不安ですよね。

ネット検索でのチェックポイント、注意点は以上ですが、最終的には電話で問い合わせをしてみるのが一番です。どんな商品を扱う会社でも、お客様に対する電話対応が良くないところは商品の品質やスタッフの対応が悪いことが多いように感じます。

フロアコーティングは10~30年と長期に渡って保証がついている商品です。

自動車を購入するときに営業担当からの説明をまったく聞かず、試乗もせず、実物も見ずに見積もりだけもらって新車を買う方ってあまりいませんよね。

自動車よりも長持ちするフロアコーティングだからこそ、しっかり調べて、実物も確認した上で、安心して任せられるフロアコーティング業者を選んでいただければ幸いです。